地元の千葉南部、南房総地域の方から海女さん専用浮き具はめ殺し樽桶のオーダーをいただきました。
試作第1号完成です。
海女さんが海上で腹ばいでお腹を乗っけて休む道具です。
水が入ってはなりませんし、お腹が痛くなる形状でもダメです。
最近はボディーボードで代用する方もおられるようですが、浜祭りでボディボー背負った海女さんじゃあ
ちょっと絵になりませんからね。
桶職人が数人しかおらず、高齢で後継者もいないそうなので、自分に話が来ました。
千葉南部の南房総は海女さんが多くいらっしゃって、地域漁業に貢献出来たらとてもうれしいです。
既成道具の復興が出来たらと思いました。
竹の輪タガづくりは熟練と経験が必要だと、職人にヒアリング、文献を読めば読むほど
専門性が高く同じ木工でも、畑違いで難しいことがわかりました。
ならば、コロンブスの卵的に解決しましょう。
タガの代わりに上下厚板に精密に18角形の溝を掘り、少数第二位まで正確に側面板を丸鋸で切り出しました。
更に側面板の接地面を多くするため、特殊なカギ形状に切り欠きました。
早く海で試用していただきたいのですが、もうすぐ禁漁期間に入るそうなので、お風呂場で試してみようと思います。
竹枠タガの形状を継承しつつ、新しいテイストも添えられればいいと思っています。
肩にかける持ち手縄をいろいろと検討中。
若い方が「この道具使ってる海女になりたい」と思ってもらえることを願って。
室長
28kgの獲物でも浮力がありすぎるという事で、高さを3cm低くして再納品致しました。
ありがとうございます。
男性サイズ39cm ¥45,000ー税込、送料別
女性サイズ33cm¥40,000ー税込、送料別
ゴムのパッキンは付属しません。
竹のタガが無く、毎年のメンテナンスは特殊塗装し直し(¥2000)のみで長く使えます。
普通の樽桶よりも浮力が1.2倍あるので、小さくても十分です。