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【Process】餌箱M esm

(2017年開業当初の所信表明の様な投稿となります。)

以前、大量生産の仕事をしていた時に、

「なんで木目も、色味も、出来ばえも違うのに同じ値段で販売しているんだろう?」

「それって、作っている人も、買ってくれる人も木が生き物で、一点物だということをちゃんと評価していないのでは?」

なんて、生意気に思っていました。

だから、ちゃんとできたもの、最高だと思える木目の商品はちゃんとした価格で、

ちょっと歪んだけど機能には問題ない商品は粗悪品とはせず相応の価格で販売いたします。

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黒鯛餌箱カタログ⇒こちら

自動プログラム切削加工

デジタルとクラフトを兼ねた木工所

オリジナル刻印可能です。

また、神奈川のアークス 根岸店 様にて実物がご覧になれます。

⇒アークス様HPはこちら

定価にしづらい製品づくりを木工でやっていこうと思います。

以下、2017年開業当初の製造風景です。

(機械やベルト金具など現行モデルと異なる内容がございます。)

 

この投稿では、餌箱の8割のプロセスを写真でご紹介します。

毎回おんなじ作り方をするんですが、10個作って10個とも削れ方が違ってきます。

素直にスパッと削れるものもあれば、ガサガサになる暴れん坊もいます。

ちゃんと商品になる成功率は70%といったところでしょうか。

一つ一つの木の個性を価格に反映させていただこうと思います。

「手道具だけで」なんて職人気質にこだわってはいません。木工エンジニアですから、ハイテクも駆使します。

伝統工芸師の80代の方に木工を教わりましたが、ハイテクも率先して導入し、手ワザも凄い人でした。センスがとても若かったです。

その時、職人という言葉に世の中振り回されすぎだと気づきました。

「人にしかできないこと、機械にしかできないこと。」を見極める。

大量生産目的ではなく、特注オーダーの為のデジタルの使い方を追求しています。(何せ一人で切り盛りしています汗)

スイッチオン!

丁番の設計

オートメーションで完成すればもちろんもっとお安くできるのですが、

自動でできるのは3割くらいまで、それ以外は手仕事ですね。

でもだから面白いし、やる価値はあると信じています。

ハイテクとアナログのハイブリットを目指します。

この蝶番、小さいくせになかなか強いです。

木よりも固くなる耐水性ボンドで固定します。

壊れたと言うクレームは今のところございません。

かっこいいと安心の両立をしたいですよね。

それでも、もし破損した場合はご連絡、ご相談ください。(木ですので、どんな蝶番でも、無理に力を加えれば破損します。)

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研磨したことで側面の木目がきれいになりましたね。

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今度は中の研磨です。

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磁石を入れます

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ボンドをつけておいて、

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ネオジム強力磁石を打ち込みます。SNを間違えないように汗

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木片でキャップをします。

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なるべく木目模様に合わせます。

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紙やすりでバリ取りです。段差が微妙でなかなかきれいになりません。

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全部埋まりました。

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埋めた木片の段差をノミで削り落とします。

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周りを傷つけないように薄削りです。

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ツラになりました。

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綺麗な木目たちです。

もうちょっとな気もしますが、まだ磨いたり、仕込んだりが残っております。

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小さな擦り傷、凹みを水滴とアイロンで復元します。

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2液の硬化剤入りクリア塗料とみつろうワックスで仕上げます。

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自分の母親曰く、「こんがりおいしそうな色だね」らしいです。確かに、言われてみれば。

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ベルト通し金具の切断、ステンレスなので腕がパンパンに汗。

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見事に曲がりました。この工具を作ってくれた福井の眼鏡職人の方に感謝です。

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黒鯛 餌箱 落し駒

ヘチ竿リールとの相性も抜群とお客様から投稿写真をいただきました。

うれしい限りです。

ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

室長

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